社会福祉法人はやばい?収入源や不正/横領の事例も紹介!

社会福祉法人 やばい

福祉業界で働き始め、高齢者施設や障がい者支援の現場を見てきて思うのは、社会福祉法人の役割の重要さと同時に、その課題の深刻さです。

最近のニュースを見ていると、経営難に苦しむ法人や不正を働く法人の報道が目につきます。税制優遇や補助金を受けているはずの福祉法人が、それを悪用するケースも後を絶たず、社会の信頼を損ねている現状に心を痛めています。

この記事では、福祉の現場で見てきた社会福祉法人の仕組みや役割について解説しながら、実際に起きている不正や経営難の問題について考えてみたいと思います。

また、私自身の経験から、問題のある法人を見分けるポイントや、不正を防ぐための対策についても紹介します。

目次

社会福祉法人とは?

社会福祉法人 やばい

社会福祉法人は、私たちの街で高齢者や障がい者、子どもたちを支える非営利の組織です。国や自治体からの支援を受けながら、福祉サービスを提供しています。

私が以前勤めていた特別養護老人ホームも社会福祉法人が運営していましたが、日々の運営には様々な課題がありました。

特に資金面の苦労は大きく、良いサービスを提供したいという思いと、経営を維持するという現実の間で葛藤することが多かったです。

社会福祉法人のお金はどこからくるのか

社会福祉法人

社会福祉法人の主な収入源は、下記です。

  • 公的給付
  • 自治体からの補助金・助成金
  • 利用者からの自己負担金、寄付金

介護報酬と障がい福祉サービス報酬

私が働いていた施設では、介護保険からの報酬が主な収入源でした。

国の制度改正や報酬単価の見直しがあるたびに、施設長が頭を抱えていたのを覚えています。「今年は厳しいな」とつぶやきながら、どうやって質を落とさずにコストを抑えるか、いつも悩んでいました。

自治体からの補助金・助成金

特別養護老人ホームの建設時には、かなりの額の補助金が出ていました。

ただ、使い道は厳しく制限されていて、「これに使いたいけど、補助金の条件に合わないから無理だな」という会話をよく耳にしました。

利用者からの自己負担金

施設を利用する高齢者の方々は、サービスに応じて負担金を支払います。

ただ、年金だけで生活している方も多く、「もう少し負担を減らせないか」という相談をよく受けていました。自治体によっては追加の助成があり、それが利用者さんの大きな助けになっていました。

また、私の勤めていた法人では、地域の方々からの寄付や、バザーなどのイベント収入も大切にしていました。「この寄付で、利用者さんの楽しみになるものを買いたい」と職員が話し合うのは、嬉しい瞬間でした。

やばいと言われる?社会福祉法人の問題点・リスク

社会福祉法人は、高齢者や障がい者、児童などの支援を目的とした非営利法人ですが、近年、不正や経営上の問題が数多く指摘されています。これらを原因に「やばい」や「やめとけ」といった悪評が目立つようになりました。

補助金の不正受給

不正の手口の例

  • 存在しない職員の給与を計上する
  • 利用者数を水増しして報酬を請求する
  • 本来の目的以外に補助金を使う

あるケースでは、実在しない職員の給与を計上して数千万円の補助金を不正に受け取り、理事が私的に流用していたことがわかりました。別のケースでは、介護サービスの利用者数を多く申告して不正に報酬を受け取っていた法人が摘発され、大きな問題になりました。

資金の私的流用

よくある私的流用の例

  • 法人のお金で個人的な買い物や旅行
  • 架空の取引で資金を外部に流す
  • 親族の会社に高額な発注をして利益を得る

実際に発覚した例として、ある法人では理事長が法人資金で高級車を購入して私用にしていたことが明らかになり、数千万円の私的流用が判明して行政処分を受けました。

また別のケースでは、幹部が架空の人件費を計上して年間数百万円を個人口座に送金していたことが内部告発で発覚し、刑事告発される事態になりました。

経営の不透明さと「ワンマン理事長」問題

私の友人が働いていた法人では、理事長の一存ですべてが決まる「ワンマン経営」が行われていました。「理事会は開かれているけど、形だけよ」と友人はこぼしていました。

よくある問題例

  • 同じ人が何十年も理事長を務め、法人を私物化
  • 理事会が家族や親戚だけで構成されている
  • 重要な情報が職員に共有されない

良い社会福祉法人を見分けるには?チェックポイント

社会福祉法人の見分け方を紹介します!

働きやすさを判断するポイント

私が転職を考えていたとき、先輩から「口コミをしっかり見なさい」とアドバイスされました。実際、後から「あのときの口コミは当たっていた」と思うことが多かったです。下記のような観点でチェックすると良いでしょう。

  • 「基本給が低く、手当も少ない」「ボーナスが年2回しっかり出る」など給与の実態
  • 「人間関係がよく、助け合える職場」「上司が高圧的」など人間関係
  • 「定時で帰れる」「休みが取りにくい」など労働環境
  • 「経営者が現場の声を聞いてくれる」など経営の姿勢

口コミを見る具体的な方法

会社の口コミ

私が実際に使った方法を紹介します。

  1. 「カイシャの評判」や「OpenWork」などの転職サイトで評判をチェック
  2. TwitterやFacebookで法人名を検索してみる
  3. 自治体のホームページで監査結果や行政指導の履歴を確認する

以前、ある法人に興味を持ったとき、SNSで調べたら「人手不足でシフトがきつい」という投稿を複数見つけて、応募を見送ったことがあります。後から聞いた話では、その法人は実際に離職率が高かったそうです。

まとめ

社会福祉法人は、高齢者や障がい者、子どもたちを支える大切な存在です。しかし、一部には不透明な経営や不正行為、労働環境の悪化などの問題があるのも事実です。

利用者や職員として大切なのは、口コミをしっかり確認し、財務情報の公開状況やガバナンス体制をチェックすることです。私自身、これまでの経験から、オープンな経営を心がけ、職員の声を大切にしている法人ほど、サービスの質も高いと感じています。

不正や経営難を防ぐには、第三者による監査の強化や、職員の待遇改善が欠かせません。私たち一人ひとりが関心を持ち、良い法人を応援することが、福祉の質を高めることにつながると信じています。

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