未経験/無資格でも正社員になれる5つの介護職とおすすめ企業を紹介!

介護職 転職 未経験

未経験から介護職を目指す人が増えている今、どのように業界へ足を踏み入れるか迷っている方も多いのではないでしょうか。資格がなくても始められるのか、働きながら取得できる資格はあるのか、そして現場で求められるスキルとは何か——そんな疑問や不安を持つ方に向けて、この記事では未経験者が介護職へ転職するために必要な情報を網羅的に解説します。

特に2024年4月から義務化された「認知症介護基礎研修」や、未経験でも働きやすい職場の見つけ方、実際の仕事内容まで、初めてでも安心してステップを踏めるような内容をお届けします。

このページでわかること

  • 未経験でも始められる介護職の種類と仕事内容
  • 取得すべき資格とその取得方法、認知症介護基礎研修の最新情報
  • 未経験者歓迎の求人の見つけ方と注意点
  • 働きながら資格取得できる職場や制度
  • 未経験からのキャリアアップと多様な働き方
目次

未経験でも介護業界で働ける?

訪問介護ヘルパー

介護の仕事に興味はあるものの「未経験でも本当に働けるの?」と不安に感じる人は多いでしょう。

しかし、介護業界では未経験者のニーズが高く、多くの施設で未経験者を受け入れる体制が整っています。

介護未経験者が活躍できる理由とは?

介護の仕事は専門知識や技術が求められる一方で、未経験からでも活躍できる場が多くあります。その理由として、下記のようなものがあります。

  • 研修制度の充実
  • コミュニケーションスキル
  • 多様な働き方

まず、多くの介護施設では未経験者向けの研修プログラムを用意しており、基本的な知識や技術を学びながら仕事を始めることができます。

例えば、食事・入浴・排泄の介助方法や、利用者との接し方など、実務を通して少しずつスキルを習得できます。

人と関わる力が大切

介護の仕事では技術よりも「人と関わる力」が重視される場面が多いため、未経験者でも即戦力として活躍しやすいのです。

利用者の話をじっくり聞いたり、安心感を与えたりすることが求められるため、接客業や販売業などの経験がある人はそのスキルを活かすことができます。

未経験者が介護職で働くために

40代 女性

介護職は「資格がなければ働けない」と思われがちですが、実際には無資格・未経験からスタートできる職種も数多くあります。まずは、介護の世界に飛び込む前に知っておきたい基本情報を押さえておくことが重要です。

未経験でも就ける介護職の種類と仕事内容

未経験者が最初に目指しやすいのは、資格がなくても従事できる介護職です。中でも代表的な職種を以下の表にまとめました。

職種主な業務内容資格の有無
介護助手配膳・清掃・ベッドメイキングなどの補助業務不要
生活支援員買い物代行・見守り・話し相手など不要
デイサービススタッフ(送迎助手)送迎の補助やレクリエーションの手伝い運転免許があれば尚可

これらの業務は直接的な介護ではないものの、現場を知るための第一歩として適しており、働きながら必要な資格を目指す人も少なくありません。

必要な資格とその取得方法

介護職で長く働くためには、資格の取得がカギになります。未経験者がまず目指すべき資格を取得難易度や費用感とあわせて一覧にまとめました。

資格名学習時間取得の目安費用備考
介護職員初任者研修約130時間5〜10万円入門資格。身体介護が可能に
実務者研修約450時間10〜15万円介護福祉士へのステップアップに必要
認知症介護基礎研修数時間〜1日無料〜数千円2024年4月から義務化。全職員対象

これらの資格は、通信講座や夜間講座を利用すれば、働きながらでも取得が可能です。研修費用は事業所が一部または全額を負担してくれるケースもあるため、応募前に確認しておくと安心です。

認知症介護研修についての詳細はこちら>>https://kiso-elearning.jp/

未経験者歓迎の求人の探し方と注意点

求人を探す際には、「未経験者歓迎」や「無資格OK」といった文言が記載されている案件を中心にチェックしましょう。そのうえで、次のような視点を持って選ぶと、失敗しにくくなります。

  • 研修制度の有無
    ↳入職後の教育体制が整っているか確認することが大切
  • 資格取得支援の制度
    ↳働きながら学べる環境があるか、費用補助があるか
  • 離職率や職場の雰囲気
    ↳口コミサイトや見学などで事前に確認するのがおすすめ

また、求人情報はハローワークのほか、介護業界に特化した求人サイトや、地域の福祉人材センターを利用することで、希望に合った職場をより効率よく探せます。正確な情報収集と見極めが、安心して働き始めるための第一歩です。

未経験/無資格でも正社員になれる5つの介護職

介護士

介護業界にはさまざまな職種があり、未経験・無資格者でも挑戦しやすい仕事が多く存在します。

1. 介護助手(サポートスタッフ)

介護助手は、介護職員の補助をする仕事です。具体的には、

  • 食事の配膳
  • 片付け
  • シーツ交換
  • 掃除
  • 見守り

などが中心で、直接的な身体介助を行わないため、未経験者でも無理なくスタートできます。

2. 介護職員(ヘルパー)

介護施設や訪問介護で利用者の生活をサポートする仕事です。食事・入浴・排泄の介助などを行うため、未経験から始める場合は、まずは先輩職員の指導を受けながら業務を学ぶことが一般的です。

特に、訪問介護では資格(初任者研修以上)が必要ですが、施設介護では無資格・未経験でも働ける場合が多いです。

3. デイサービススタッフ

デイサービスは、日中だけ利用者を受け入れる施設です。入所型の施設と違い、夜勤がなく、生活リズムを崩しにくいのが特徴です。

業務内容は、レクリエーションの進行補助や食事・排泄の介助などが中心で、未経験者でも働きやすい環境が整っています。

4. 生活支援スタッフ(家事援助)

利用者の自宅を訪問し、掃除・洗濯・買い物・調理などの家事をサポートする仕事です。体介助は含まれないため、無資格・未経験でも始めやすいです。

5. 送迎ドライバー

デイサービスや施設で利用者の送迎を担当する仕事です。

要普通自動車免許ですが、介護の専門知識がなくてもできるため、介護業界に興味があるけれど、いきなり介護業務に携わるのが不安な方にもおすすめです。

介護の仕事はきつい?リアルな3つの負担を紹介

福祉で働く

介護職に興味はあるものの、「きついのでは?」「自分にできるのか?」と不安に思う人は多いでしょう。確かに、介護の仕事には体力的・精神的に負担のかかる部分があります。

体力的な負担

介護の仕事は、利用者の移動や入浴・排泄介助などの身体的サポートが多く、腰や膝に負担がかかりやすいのが特徴です。特に、要介護度の高い利用者が多い施設では、1日に何度も利用者を支える場面があるため、体力を消耗しやすくなります。

また、施設勤務では夜勤がある場合もあり、生活リズムの乱れによる疲労も課題の一つです。

しかし、最近では福祉用具(リフトやスライディングボードなど)の活用やチームケアの徹底により、負担を減らす取り組みが進んでいます。また、適度なストレッチや筋力トレーニングを取り入れることで、体への負担を軽減することも可能です。

精神的な負担

介護職は利用者の体調変化や認知症による対応の難しさに直面することがあります。認知症の利用者の中には、不安や混乱から暴言を吐いたり、拒否的な態度をとったりする人もいるため、精神的に辛いと感じることがあるでしょう。

また、利用者が亡くなる場面に直面することもあり、心の整理が必要になる場合もあります。

人間関係の負担

介護の現場では、職場の人間関係も大きな要素の一つです。多職種のスタッフが連携して働くため、意思疎通がうまくいかないとストレスにつながることがあります。

また、施設によっては人手不足の影響で業務負担が偏ることもあり、不満が生じやすくなることもあります。

未経験の介護職転職希望者の職場選びと面接のポイント

未経験から介護職に就く場合、どのような職場を選ぶかは非常に重要です。職場の雰囲気や支援体制、キャリアパスの有無などが、長く安心して働くためのには重要です。

職場選びで重視すべきポイント

介護業界は施設の種類や運営方針により働く環境が大きく異なります。未経験者にとって働きやすい職場の見極めには、以下の視点が役立ちます。

チェック項目見るべきポイント
研修制度入職時研修やOJTが整っているか
スタッフの定着率離職率が低い=働きやすい環境が整っている可能性
職場の雰囲気見学時にスタッフの表情や対応を見る
資格支援制度働きながら資格取得が可能な制度の有無

これらの要素を事前に確認することで、入職後のギャップを減らし、安心して働き始めることができます。

OJT:OJTとは、「On the Job Training」の略で、職場で実際に業務を行いながら、上司や先輩社員が部下や後輩に業務に必要な知識やスキルを教える人材育成の手法のこと

面接時に押さえるべきアピールポイント

未経験であっても、面接での工夫次第で熱意や人柄をしっかりと伝えることができます。特に以下のポイントを意識して準備しましょう。

  • 「なぜ介護職を目指したのか」を具体的に伝える
    ↳自分の経験や気持ちに基づいた理由が信頼を生む
  • コミュニケーション力や気配りをアピール
    ↳業務未経験でも人間関係を築ける姿勢が伝わる
  • 学ぶ意欲を明確に示す
    ↳資格取得やスキルアップへの前向きな姿勢を伝える

また、面接では身だしなみや言葉遣いも評価の対象になります。清潔感のある服装や丁寧な受け答えを意識し、誠実な態度で臨むことが大切です。業界に対する理解と、仕事に対する前向きな気持ちをしっかり表現することで、好印象を残すことができます。

未経験から介護職に転職される方からよくある質問

未経験で介護職への転職を目指す方からよくある質問を紹介します。

どのような資格があると有利ですか?

まずは「介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)」から始めるのが一般的です。

その後、「実務者研修」「介護福祉士」とステップアップできます。資格があると給与面で優遇されることが多いです。

夜勤はありますか?

施設系サービスでは夜勤があることが一般的です。

一方、訪問介護やデイサービスなどでは基本的に日勤のみの勤務形態となります。

介護職の離職率が高いと聞きますが本当ですか?

業界全体の離職率は改善傾向にあります。職場環境や待遇は事業所によって大きく異なるため、事前の職場見学や面接での確認が重要です。

男性でも働きやすい環境ですか?

以前は女性が多い職場でしたが、近年は男性介護士も増えています。

特に体力を活かした介助や男性利用者への対応など、男性ならではの強みを発揮できる場面も多くあります。

面接ではどのようなことを聞かれますか?

介護職を志望した理由、将来のキャリアプラン、体力面の不安の有無、夜勤への対応可否、コミュニケーション能力などについて質問されることが多いです。

まとめ|未経験でも安心して介護業界に飛び込もう

この記事では、未経験から介護職にチャレンジする方に向けて、仕事内容や必要な資格、求人の選び方、そして面接時のポイントまでを詳しく解説してきました。特に、無資格でもスタートできる業務や、働きながら資格を取得できる方法は、多くの方にとって大きな希望となるはずです。

また、2024年4月から義務化された「認知症介護基礎研修」などの最新制度も押さえておくことで、安心して業界デビューが可能になります。職場選びでは研修体制や離職率、職場の雰囲気などを事前にチェックし、自分に合った環境を選ぶことが重要です。

転職活動を進めるうえでは、「なぜ介護職なのか」という想いをしっかりと言葉にし、熱意と学ぶ姿勢を伝えることで、未経験という立場をむしろ強みに変えることも可能です。

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