介護福祉士として働いている方や、これからこの道を目指す方にとって、「年収」はとても大きな関心事です。
特に、物価高や人材不足が続く現在、収入面の将来性に不安を感じる方も多いでしょう。
この記事では、2025年最新版の介護福祉士の年収相場を徹底的に解説し、さらに年収を上げるための具体的な方法や手取り額についても詳しく紹介します。
このページでわかること
- 2025年版の介護福祉士の全国平均年収と過去の推移
- 地域別・経験年数・資格別の年収差
- 年収アップに有効な資格とスキルの取得方法
- 転職市場で収入を増やす具体的な戦略
- 年収アップを実現した介護福祉士の成功事例
介護福祉士の年収相場と手取り額
2025年現在、介護福祉士の年収は働く地域や経験年数、取得資格によって大きく異なります。
全国平均年収と過去の推移

2025年の全国平均年収は、おおむね380万円から420万円の範囲に収まっています。2020年頃と比較すると、賃上げ政策や処遇改善加算の影響で年々増加傾向にあります。
年 | 平均年収 | 手取り |
---|---|---|
2020年 | 約350万円 | 約270万円~290万円 |
2023年 | 約390万円 | 約300万円~320万円 |
2025年 | 約400万円 | 約310万円~330万円 |
年収と手取り額の差は、所得税・住民税・社会保険料などが差し引かれるため発生します。独身か扶養家族がいるかによっても変動しますが、手取りは年収の約75%〜80%と見積もるのが一般的です。

地域別の年収差
地域差は大きく、都市部と地方では100万円以上の差が出ることもあります。物価や人材不足、自治体独自の支援策が収入に影響しています。
地域 | 平均年収目安 |
---|---|
東京都・神奈川県・愛知県 | 420万円~460万円 |
広島・福岡・札幌などの地方都市 | 380万円~420万円 |
秋田・鳥取・島根などの地方 | 340万円~380万円 |
高収入を得やすい事業所は、大手法人や医療法人が運営しており、処遇改善加算の取得状況や夜勤手当の充実度が共通点です。
経験年数・資格別の年収比較
年収は経験と資格で確実に増えます。特に管理職や専門資格を取得すると大きな収入差が生まれます。
経験年数 | 年収の目安 | 主な特徴 |
---|---|---|
1~3年(新人) | 330万~360万円 | 基本給が低め。夜勤手当や資格手当が加算され始める |
4~9年(中堅) | 360万~420万円 | 夜勤や役職手当が増え、収入が安定 |
10年以上(ベテラン) | 400万~480万円 | 管理職やリーダー職で500万円超も可能 |
また、ケアマネジャーや主任介護支援専門員などの資格を取得すると、年収が50万円~100万円以上上がるケースが一般的です。資格取得のための支援制度を利用すれば、費用負担も抑えられます。
手取り額の目安
経験年数別に手取り額も確認しておきましょう。
- 新人(年収330万円)
↳手取り:約250万円前後 - 中堅(年収390万円)
↳手取り:約300万円前後 - ベテラン(年収450万円)
↳手取り:約350万円前後
注意点として、夜勤や残業の有無、扶養家族の人数、住民税率によって手取りは変動します。したがって、正確な手取り額は個別にシミュレーションするとより具体的な数字が出せます。
介護福祉士の年収を上げる具体的な方法

現在の収入に満足していない介護福祉士も少なくありません。しかし、適切な方法を選べば年収アップは十分に可能です。
スキルアップと資格取得による昇給
キャリア形成の中でもっとも効果的なのが資格取得とスキルアップです。取得することで給与のベースが上がるだけでなく、より責任あるポジションへの道も開けます。
- ケアマネジャー(介護支援専門員)
↳月額で2万〜5万円の昇給につながる場合が多い - 主任介護支援専門員
↳ケアマネのさらに上位資格。年収で50万円以上アップする事例が一般的 - サービス提供責任者や施設リーダー
↳管理職手当や役職手当が付与される
また、国や自治体の資格取得支援制度を活用すれば、受講料や試験料の一部または全額が補助され、金銭的負担を大幅に抑えることができます。
特定処遇改善加算の活用方法
介護報酬の「特定処遇改善加算」は、一定の基準を満たした事業所が職員の賃金改善に充てる目的で支給される制度です。この加算を受けている施設に勤務すれば、毎月の給与に上乗せが期待できます。
グレード | 対象 | 月額 |
---|---|---|
グループ1 | リーダー級職員 | 平均5万~7万円 |
グループ2 | 中堅職員 | 平均3万~5万円 |
グループ3 | その他の職員 | 平均1万~3万円 |
勤務先がこの加算の「高いランク」を取得しているかどうかは、転職時や就職活動の重要な判断材料となります。
転職市場での年収アップ戦略
同じ職場にとどまらず、転職によって年収を上げるのも有効な選択肢です。ただし、闇雲に移るのではなく戦略的なアプローチが求められます。
- 処遇改善加算の高い法人を選ぶ
↳給与水準が安定しやすい - 夜勤手当や賞与が手厚い職場を検討
↳月収と年収が大きく異なるため、総支給額を重視 - キャリアコンサルタントの活用
↳市場価値を正確に評価してもらえる
特に都市部の医療法人や社会福祉法人は、給与面で有利な条件を提示するケースが増えています。

介護福祉士におすすめの転職先
介護福祉士が年収をアップさせることができるおすすめの転職先を紹介します。

サクラサービスとは、介護保険に関わる福祉用具レンタル事業を中心に展開する会社です。「少子高齢化」「介護保険制度」を背景に、創業以来安定した成長を遂げており、毎年多くの新卒社員も入社を決めています。
項目 | 数字 |
---|---|
年間売上 | 30億円 |
社員数 | 291名 |
育休取得率 | 100% |
有給取得率 | 79% |
新卒初任給 | 月給 340,875円~ (経験によって優遇あり) |
転職を考えている方はもちろん、ジョブチェンジへの挑戦や福祉用具専門相談員などの専門資格をお持ちの方も大歓迎です!業界のなかでは給与水準も高く、毎年成長し続けております。

まとめ|介護福祉士の年収とキャリアアップ戦略
2025年現在、介護福祉士の年収は地域や経験、資格の有無によって大きく異なりますが、全国平均は緩やかな上昇傾向にあります。特に政府の賃上げ政策や処遇改善加算の導入によって、安定した収入の確保が可能となっています。
資格取得や役職への昇格、そして高加算を受ける事業所への転職など、具体的な年収アップの方法も明確に存在します。
経験年数を重ねるだけではなく、戦略的にスキルアップとキャリア形成を進めることが、収入を増やしつつやりがいのある働き方へとつながります。また、働き方改革やワークライフバランスの改善が進む中で、介護福祉士としての将来性も着実に広がっています。