福祉用具専門相談員の講習とは?オンラインの受講方法についても解説!

福祉用具専門相談員 講習

福祉用具専門相談員は、高齢者や障害者が自立した生活を送るために欠かせない福祉用具の選定や利用支援を行う専門職です。この資格を取得するためには、厚生労働省が定めた「福祉用具専門相談員指定講習会」の修了が必須となります。

近年では、移動時間やスケジュールの制約を気にせず、自宅から受講できるオンライン講座も充実してきました。

この記事では、オンラインで受講できる講座の特徴や選び方を詳しく解説し、読者が自分に最適な講座を見つけてスムーズに資格取得を目指せるようサポートします。

このページでわかること

  • オンラインで受講可能な福祉用具専門相談員講座の特徴と比較
  • 各講座の費用、日程、受講方法、修了条件の違い
  • 講座選びで失敗しないための比較ポイントと注意点
  • 資格取得後のキャリアパスや活用方法の具体例
  • 助成金や補助金を利用して受講費用を抑える方法
目次

福祉用具専門相談員とは?

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福祉用具専門相談員とは、介護を必要とする高齢者や障がい者に対し、適切な福祉用具を選定し、安全に使用できるようアドバイスを行う専門職です。

特に、介護保険制度において福祉用具を貸与・販売する事業所では、一定数の福祉用具専門相談員を配置することが義務付けられています。

福祉用具は、車いすや介護ベッド、歩行補助具など、生活の質を向上させる重要なアイテムですが、利用者の状態や住環境に合わないものを選んでしまうと、かえって不便や危険を招くこともあります。そのため、専門的な知識を持った相談員が、利用者のニーズを正しく把握し、最適な用具を提案することが必要です。

詳細は概要は下記記事をご覧ください。

福祉用具専門相談員講座の概要

福祉用具専門相談員 講習の様子
出典:東京都福祉保健財団

福祉用具専門相談員として働くためには、一定の知識とスキルを身につける必要があります。そのための第一歩となるのが、「福祉用具専門相談員講習」です。

この講習は、介護保険制度のもとで福祉用具を扱う事業所に必要な資格要件を満たすために設けられており、講習を修了することで正式に福祉用具専門相談員として活動できるようになります。

講習では、福祉用具の基礎知識や介護保険制度に関する理解、利用者への適切なアドバイス方法などを学びます。座学だけでなく、実際の福祉用具を使用した実習や演習も含まれているため、実践的なスキルを身につけることが可能です。

講座の対象者

福祉用具専門相談員講習は、特別な受験資格が必要なく、誰でも受講できる点が特徴です。

  • 介護業界で働きたい方
  • 福祉用具を扱う仕事に就きたい方
  • 介護職員やケアマネージャー
  • 家族の介護に役立てたい方

また、学歴や年齢の制限もないため、社会人はもちろん、学生主婦(主夫)の方でも学びやすい資格です。

講習の内容

福祉用具専門相談員講習では、福祉用具に関する知識や介護保険制度の理解、利用者への適切なアドバイス方法などを幅広く学びます。

  1. 福祉用具の基礎知識
    • 福祉用具の種類(車いす、介護ベッド、歩行補助具など)
    • 用具ごとの適切な使用方法と選び方
    • 福祉用具の安全管理
  2. 介護保険制度と福祉用具貸与の仕組み
    • 介護保険制度の概要
    • 福祉用具貸与・販売の基準とルール
    • 介護サービス計画(ケアプラン)との連携
  3. 利用者へのアセスメントと対応
    • 利用者の身体状況や生活環境の評価方法
    • 適切な福祉用具の提案スキル
    • 利用者・家族とのコミュニケーション
  4. 実技・演習(実習を含む)
    • 福祉用具の選定・調整の実習
    • 実際の使用場面を想定したケーススタディ
    • 福祉用具の取扱説明のロールプレイ

講習では、座学だけでなく実技も含まれており、福祉用具の具体的な使い方や利用者への対応方法を実践的に学べます。修了後は、すぐに現場で活かせるスキルが身についている状態を目指します。

オンラインで受講可能な講座一覧

福祉用具専門相談員の資格取得を目指す方にとって、オンラインで受講できる講座にはさまざまな種類があります。それぞれの講座には費用や受講スタイル、サポート体制など異なる特徴があり、目的に合った選択が欠かせません。

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講座名受講料(税込)特徴サポート体制
お茶の水ケアサービス学院45,000円(テキスト代込み)業界最安値、会場受講と同等の修了証受講者専用窓口でサポート
キャリア教育プラザ51,700円(テキスト代込み)完全オンライン、助成金の活用可教材配布+計画的学習サポート
エイドケアカレッジ46,200円(テキスト代込み)毎月開催、全国から受講可個別サポート対応あり

お茶の水ケアサービス学院

お茶の水ケアサービス学院は、業界でも最安値クラスの受講料で講座を提供しています。次のようなメリットが挙げられます。

  • 費用負担が軽い
    ↳45,000円(税込)で受講可能
  • 修了証の信頼性
    ↳会場受講と同等の修了証が発行される
  • 受講サポートが充実
    ↳質問に対応する専用窓口あり

受講料を抑えながらも、しっかりとしたサポートが受けられる点が大きな魅力です。

キャリア教育プラザ

キャリア教育プラザは、計画的な学習を支援する仕組みが特徴のオンライン講座です。具体的なメリットは以下のとおりです。

  • オンライン完結型
    ↳講義50時間+修了評価1時間すべてオンライン
  • 助成金の利用が可能
    ↳条件を満たせば費用軽減ができる
  • 教材配布で計画学習を支援
    ↳事前に教材を受け取り、自分のペースで学べる

自己管理が得意な方や、助成金を活用して受講費用を抑えたい方に向いています。

エイドケアカレッジ

エイドカレッジ

エイドケアカレッジは、柔軟なスケジュールと個別サポートが魅力のオンライン講座です。主なメリットは次のとおりです。

  • 毎月開講で受講開始が柔軟
    ↳自分の予定に合わせて開始できる
  • 全国どこからでも受講可能
    ↳パソコンとインターネットがあればOK
  • 個別サポート体制
    ↳受講中の疑問にも個別に対応

初めてオンライン学習に挑戦する方にも安心して選べる講座設計となっています。

福祉用具専門相談員講座の受講方法

福祉用具専門相談員講習は、厚生労働省の指定を受けた機関が全国各地で実施しています。主な実施機関を紹介します。

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受講先概要
福祉・介護系の専門学校介護福祉士やケアマネージャーを養成する専門学校では、福祉用具専門相談員講習を開講していることが多い。実習設備が整っているため、実技をしっかり学べるのがメリットである。
各都道府県の福祉関連協会介護保険制度に関わる福祉団体や協会が主催する講習もある。地域ごとに異なるため、居住地域の福祉協会のホームページをチェックすると良い。
福祉用具販売・レンタル事業者一部の福祉用具販売・レンタル会社では、社員向けの講習だけでなく、一般向けの講習も実施。現場に直結した実践的な内容を学べるのが特徴。
通信講座を提供する教育機関忙しい人向けに、自宅で学べる通信講座を提供する機関もある。通学が難しい方でも、テキストやオンライン動画を活用して学習を進められる。

受講場所を探す方法

 講習を実施する機関は、以下の方法で見つけることができます。

  • 厚生労働省や各自治体の公式サイトを確認
  • 「福祉用具専門相談員講習 ○○県(地域名)」で検索
  • 福祉用具販売・レンタル会社の講習情報をチェック
  • 介護関連の専門学校・養成機関のホームページを見る

各機関によって開講スケジュールや受講料が異なるため、いくつかの選択肢を比較し、自分に合った講習を選ぶことが重要です。

まとめ|自分に合ったオンライン講座で資格取得を目指そう

福祉用具専門相談員の資格をオンラインで取得する方法について、さまざまな講座や比較ポイントを見てきました。それぞれの講座には料金、サポート体制、スケジュールの柔軟性など異なる特徴があり、自分に合ったものを選ぶことが成功への近道となります。

オンライン講座を選ぶ際には、費用や内容だけでなく、受講に必要な環境や修了条件をしっかり確認することが重要です。また、助成金や補助金の利用も視野に入れることで、経済的負担を軽減できる可能性があります。

資格取得後は、福祉用具貸与事業所や介護施設での活躍はもちろん、自ら福祉用具関連のビジネスを立ち上げる道も開けています。まずは、自分自身のライフスタイルやキャリアプランに合わせて、最適な講座を選び、一歩ずつ学びを進めていきましょう。

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サクラサービス株式会社
メディア編集部
サクラサービスでは、日常生活にお困りになった高齢の方に、福祉用具の提供や住宅改修による最適な住環境づくりのお手伝いをしています。日々の業務で得たノウハウや知識をメディアを通じて発信してきます。
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