グループホームとは?仕事内容や一日の流れ(早番/遅番)を紹介!

グループホーム 仕事内容

私が働くグループホームは、お年寄りや障がいのある方々が少人数で一緒に暮らしながら、必要な支援を受けられる場所です。先日、友人から「グループホームって具体的にどんな仕事をするの?」「経験なくても大丈夫?」と聞かれました。

確かに、介護の仕事に興味はあっても、実際の業務内容がわからないと踏み出せないですよね。そこで、私の経験も交えながら、グループホームの仕事についてまとめました。

目次

グループホームとは

グループホームとは

私たちのグループホームは、主に認知症のある高齢者や障がいのある方が、家庭的な雰囲気の中で共同生活を送る場所です。大規模な施設と違って、ここでは入居者さん一人ひとりの生活リズムを大切にしています。

朝ゆっくり起きたい方、夜更かししたい方…それぞれの「当たり前の暮らし」をサポートするのが私たちの役目です。

他の介護施設との違い

「特養」と呼ばれる特別養護老人ホームは、常に介護が必要な方が入る大きな施設です。24時間のケアや医療的なサポートが充実していますが、その分、集団生活のルールも多いです。

また、デイサービスは日中だけ利用して、夜は自宅に帰る「通い」のサービス。対して私たちのグループホームは「住まい」であり、家庭的な環境で認知症の方を中心にサポートしています。

グループホームの仕事内容

グループホーム

私の仕事は、入居者さんの「普通の暮らし」をお手伝いすること。介護はもちろん、一緒に料理したり掃除したり、時には買い物に行ったりします。

基本的な仕事としては、食事・入浴・排泄の介助があります。

食事

だ食べるのを手伝うだけでなく、会話を楽しんだり、その日の出来事を聞いたりする大切な交流の時間です。ある人はゆっくり食べるタイプ、ある人は好き嫌いが多い…など、一人ひとりの個性に合わせた支援が必要です。

入浴

入浴は週に2~3回。安全に気をつけながらも、「お風呂の時間が楽しみ」と思ってもらえるよう心掛けています。

昔話に花が咲くのもこの時間です。

入居者の身体状況に合わせて、安全に入浴できるように介助を行い、転倒や事故を防ぐ工夫が求められます

排泄介助

排泄介助は非常にデリケートな部分です。

プライバシーを尊重しながら、できるだけ自分でできることは自分でしてもらうよう意識しています。

グループホーム社員の一日の流れ

グループホームの仕事はシフト制で、早番・日勤・遅番・夜勤に分かれています。時間帯ごとに業務内容が異なり、入居者の生活を支えるためにスタッフ同士が連携を取りながら働きます。

早番(6:00~15:00)

早番のスタッフは、朝食の準備や入居者の起床介助を担当します。

時間業務内容
6:00~起床介助(声かけ・トイレ誘導・着替えのサポート)
7:00~朝食の配膳・食事介助・服薬確認
9:00~体操・レクリエーション・掃除・洗濯
10:00~入浴介助(入浴日による)
12:00~昼食の準備・食事介助
14:00~業務の引き継ぎ・記録作成

日勤(9:00~18:00)

日中の活動を中心に、入居者が快適に過ごせるようサポートします。

時間業務内容
9:00~健康チェック・レクリエーションの準備
10:00~入浴介助や体操の実施
12:00~昼食の配膳・食事介助・服薬確認
14:00~レクリエーションや外出支援(買い物や散歩)
16:00~夕食準備・業務の引き継ぎ

遅番(12:00~21:00)

入居者の夕食介助や夜の準備を担当します。

時間業務内容
12:00~昼食後の見守り・掃除
15:00~おやつの準備・レクリエーション補助
17:00~夕食の準備・配膳・食事介助
19:00~就寝準備(トイレ誘導・着替えのサポート)
20:00~服薬確認・業務の引き継ぎ

夜勤(21:00~翌7:00)

夜勤は1人体制または2人体制で行い、夜間の見守りが中心です。

時間業務内容
21:00~消灯・巡回(定期的に入居者の安否確認)
0:00~トイレ誘導・体位変換(寝たきりの方の姿勢を変える)
3:00~巡回・記録作成
6:00~起床介助・朝食準備・業務の引き継ぎ

まとめ

グループホームの仕事は、大変なこともありますが、入居者さんの「ありがとう」の言葉や笑顔に支えられています。先日も長く言葉を発していなかったEさんが突然「おいしい」と言ってくれた時は、思わず涙がこぼれました。

体力も必要だし、認知症の症状に戸惑うこともあります。でも、一人の人として向き合い、その方らしい暮らしを支える—そんなやりがいを感じられる仕事です。

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メディア編集部
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