年金だけで老人ホームに入居できるのか。この疑問を抱えたまま、情報収集に苦労している方も多いはずです。
とくに青森県のように地域差が大きい場所では、施設ごとに費用や条件もまちまちで、比較検討が難しく感じることもあります。
この記事では、年金収入のみでも入居可能性がある老人ホームを、青森県内で厳選して紹介します。
このページでわかること
- 特養・ユニット型特養・有料老人ホームの違いと選び方
- 青森県内で年金だけで入居できる施設の具体例と費用感
- 補助制度や助成を活用するためのポイント
- 地域包括支援センターや窓口での相談方法
青森県内の年金で入れる老人ホーム一覧
青森県内には、年金収入でも無理なく入居できる可能性がある老人ホームが複数存在しています。なかでも公的な特別養護老人ホームは、費用負担を軽減できる制度が整っており、選択肢として有力です。
ここでは、青森市を中心に実際の施設名と所在地、費用の目安を挙げながら、具体的な施設の特徴を紹介していきます。
正寿園(青森市)
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青森市田茂木野にある正寿園は、既存型とユニット型を併設する特別養護老人ホームです。入居一時金は不要で、月額利用料は6.9万円〜10.4万円とされており、年金内での生活が現実的に見込める金額帯です。
食費や居住費は所得に応じた段階区分で設定されており、条件を満たせば大幅な負担軽減が可能です。居室は多床室からユニット型個室まで幅広く、待機者が30名を超えることもあるため、早めの申し込みと空室確認が重要になります。
三思園(青森市)
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三思園は青森市内で運営されている老人ホームですが、公開されている情報は限られています。
施設の種別や費用体系、空室状況については明示されておらず、実際に入居を希望する場合は、青森市の高齢福祉課や地域包括支援センターを通じて、施設の詳細を確認する必要があります。事前相談と資料請求をしっかり行うことで、費用面の不安を解消しやすくなります。
樹の里(青森市)
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青森市に所在する樹の里は、特養ではなくサービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームの可能性もある施設です。
現時点で特養としての登録情報は確認できておらず、施設種別によって費用負担や補助制度の適用条件が大きく異なるため、まずは運営形態を明確にすることが大切です。費用の内訳や介護サービスの提供体制なども含め、慎重に比較検討しましょう。
特別養護老人ホーム つるがさか(青森市)

つるがさかは青森市内に所在する特別養護老人ホームとされていますが、公式な料金表や施設資料が一般に公開されていません。
自治体の福祉窓口を通じて、入居条件や自己負担額の目安を把握する必要があります。特養の平均的な料金水準に準じるとすれば、年金だけでの入居も視野に入る可能性が高いため、個別の問い合わせが推奨されます。
特別養護老人ホーム ゆうゆう荘(青森市・浪岡)
青森市浪岡地区にあるゆうゆう荘は、公的な特養施設で、介護度が高い方の入居が想定されています。公式な費用情報は確認できていませんが、地域密着型の特養であるため、比較的抑えた料金設定であることが期待できます。
積雪が多い地域であるため、冬季の通院・面会の交通手段についてもあわせて検討する必要があります。申し込みは市の窓口や地域包括支援センターを通じて行います。
特別養護老人ホーム 外ヶ浜荘(青森市・奥内)
外ヶ浜荘は青森市奥内に位置する特養で、自然環境に恵まれた静かな立地にあります。都市部と比較して土地・運営コストが低く、利用料金も抑えめに設定されていると考えられます。
ただし、冬季のアクセスや暖房費負担など、地域特有の課題もあるため、生活環境に無理がないか確認が必要です。情報が少ない施設のため、早めの問い合わせが肝心です。
特別養護老人ホーム 清風荘(平内町)

清風荘は平内町にある特養で、多床室と個室の両方が選べる併設型施設です。居住費は段階区分に応じて0円〜855円(多床室)、個室であれば320円〜1,171円となっており、食費も1日300円〜1,445円と幅があります。
自己負担軽減制度が設けられており、年金のみでの入居が可能な事例も想定されます。現在は満室状態が続いているため、見学や申し込みは早めの準備が求められます。
特別養護老人ホーム ひだまり(三戸郡五戸町)

五戸町にある特養「ひだまり」は、町村部の施設として比較的低価格帯での運営が期待される施設です。公的な料金資料は確認できていませんが、同規模の地方特養と同様、段階区分制度に基づいた居住費・食費が適用されると考えられます。
五戸町の地域包括支援センターを通じて、空室や補助制度の有無を直接確認することで、年金内での入居計画を立てやすくなります。
年金だけで入居を目指す際の基本知識
年金だけで老人ホームに入居できるのか、不安を感じる方は少なくありません。しかし施設の種類や費用の内訳、各種制度を理解しておけば、青森県内でも十分現実的な選択肢が見つかります。
特養・ユニット型特養・有料老人ホームの違い
老人ホームにはいくつかのタイプがあり、それぞれ対象者や費用、設備に違いがあります。まずは代表的な3種類の違いを下表にまとめます。
施設種別 | 対象 | 特徴 | 費用感(目安) |
---|---|---|---|
特別養護老人ホーム(特養) | 要介護3以上 | 公的運営。費用が抑えられ、終身利用が基本 | 5〜10万円/月 |
ユニット型特養 | 要介護3以上 | 個室+ユニット単位の生活。居住費がやや高め | 7〜12万円/月 |
有料老人ホーム | 要支援〜要介護 | 民間運営。自由度が高く、費用差が大きい | 10〜20万円/月以上 |
施設によってサービスや暮らし方が異なるため、費用面だけでなく、介護度・立地・将来の見通しもあわせて選択する必要があります。
月額利用料の目安と負担シュミレーション
老人ホームでかかる月額費用は、以下のような要素で構成されています。
具体例として、特養における費用シミュレーションを行うと、次のようになります。
費用項目 | 金額(目安) |
---|---|
介護サービス費(1割負担) | 約15,000〜30,000円 |
食費(段階による) | 約9,000〜43,000円 |
居住費(多床室・段階による) | 0〜25,000円 |
その他実費 | 約5,000〜10,000円 |
合計(概算) | 約30,000〜100,000円 |
負担限度額認定が適用されれば、月額3〜5万円での入居も十分に可能です。年金が月10〜12万円程度あれば、無理なく生活できるシミュレーションとなります。
補助制度や助成の利用可能性
青森県や市町村では、年金のみの世帯にも対応できるよう、さまざまな補助制度が用意されています。とくに重要なのが「介護保険負担限度額認定制度」です。
- 介護保険負担限度額認定
↳居住費・食費が段階的に軽減される制度(所得・資産要件あり) - 市町村独自の高齢者福祉制度
↳生活保護受給者や低所得世帯に対する助成がある場合も - 障害者手帳や医療費助成との併用
↳特定医療・福祉サービスと重複して軽減されることもある
これらの制度は申請主義のため、利用するには事前の相談と手続きが必要です。地域包括支援センターや市町村の高齢福祉課を通じて、早めに確認を進めることで、より安定した老後の備えが可能になります。
まとめ
施設名 | 所在地 | 施設種別 | 月額費用目安 |
---|---|---|---|
正寿園 | 青森市田茂木野 | 特養(既存型・ユニット型併設) | 6.9万〜10.4万円 |
三思園 | 青森市 | 詳細不明(おそらく特養) | 未公開 |
樹の里 | 青森市 | 不明(サービス付き住宅の可能性) | 未公開 |
つるがさか | 青森市 | 特養 | 未公開 |
ゆうゆう荘 | 青森市浪岡 | 特養 | 未公開 |
外ヶ浜荘 | 青森市奥内 | 特養 | 未公開(低価格帯が想定) |
清風荘 | 東津軽郡平内町 | 特養(多床・個室併設) | 3万〜10万円(段階制) |
ひだまり | 三戸郡五戸町 | 特養 | 未公開(町村型で低価格が想定) |