社会福祉士はやめとけと言われる理由5選!将来性を徹底解説!

社会福祉士 やめとけ

社会福祉士を目指そうとしている方の中には、「やめとけ」という否定的な声を目にして不安を感じている方も多いのではないでしょうか。薄給、激務、精神的ストレス——確かにこれらは現実の課題です。

しかし、それだけが社会福祉士の全てではありません。この記事では、最新の給与データ・厚生労働省の統計・現場の実態をもとに、「やめとけ」と言われる理由とその背景をまとめました。

この記事でわかること

  • 第38回(2026年)最新の合格率・合格基準点
  • 過去6年間の合格率推移と難易度の変化
  • 社会福祉士が「難しい」といわれる4つの理由
  • 他の福祉系資格との難易度比較(介護福祉士・精神保健福祉士など)
  • 「簡単すぎる」と感じる人の背景と理由
  • 必要な勉強時間と効率的な合格戦略
  • よくある疑問(FAQ)
目次

「社会福祉士はやめとけ」と言われる理由5選

「やめとけ」と言われる背景には、複合的な要因が絡み合っています。一

1:給与が日本の平均よりやや低い

厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、ベースアップ等支援加算を取得している事業所に常勤で勤務する社会福祉士の平均月給は39万7,620円(年収換算:約477万円)です。

国税庁の令和4年分民間給与実態統計調査による日本の全職種平均年収458万円と比較すると若干上回る水準ですが、「高収入」とは言いにくいのが現実です。

特に新卒・未経験スタートでは月給20〜22万円前後のケースも多く、キャリア初期の収入の低さが「やめとけ」と言われる主な理由のひとつになっています。

2:人手不足による業務過多・残業の常態化

福祉業界全体での慢性的な人手不足は長年の課題であり、現場では一人あたりの担当件数が増える傾向にあります。

相談対応・関係機関との連絡調整・支援計画の作成・書類業務が重なり、定時退社が難しいケースも珍しくありません。

施設によっては休日でも緊急対応が求められることがあり、仕事とプライベートのメリハリがつきにくいと感じる人も多いです。

3:精神的な負担が大きく、燃え尽き症候群のリスクがある

社会福祉士は利用者の生活課題や人生の危機的場面に深く関わります。支援がうまくいかない時の無力感、クレーム対応、家族関係の複雑さ、利用者の死と向き合う経験——こうした感情労働の蓄積が心身の消耗につながります。

社会福祉振興・試験センターの調査では、社会福祉士の離職理由として「心身の健康状態の不調」が最も多く、約3割を占めています。

4:昇給・キャリアアップの道筋が見えにくい

福祉業界は民間企業と比べて昇給ペースが緩やかな傾向があり、「10年働いても給与がほとんど変わらない」という声も聞かれます。

管理職や施設長ポストの数が限られているため、キャリアアップの選択肢を自分で能動的に作っていく必要があります。

この「将来のキャリアが見通しにくい」という不安が、長期的な就業意欲の低下につながるケースがあります。

5:利用者・家族との複雑な人間関係によるストレス

支援を通じて利用者や家族と密接に関わるため、感謝される一方でクレームや理不尽な要求にさらされることもあります。複数の支援者・関係機関が関わる中での板挟み、価値観の違いによる摩擦なども精神的な消耗の原因になります。

チームや組織内の人間関係も含めると、対人ストレスが多層的に重なりやすい環境といえます。

最新の社会福祉士の給与データ|実態は「低い」のか?

悩む

令和6年度の最新給与データ(厚生労働省)

令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(厚生労働省)

常勤・ベースアップ等支援加算取得事業所での社会福祉士の平均月給:39万7,620円
年収換算(×12か月):約477万円
介護職員全体平均月給(33万8,200円)より約6万円高い水準

年収の職場別・年代別の幅

比較項目年収の目安備考
社会福祉士(常勤・全体平均)約477万円令和6年度 厚労省調査
日本の全職種平均約458万円令和4年 国税庁調査
介護職員全体平均約406万円令和6年度 厚労省調査
ケアマネジャー約422万円令和5年 厚労省調査
訪問介護従事者約390万円令和5年 厚労省調査

参考:厚労省国税庁

職場によって年収差が大きい

スクロールできます
職場・分野年収の目安特徴
保護観察所・更生保護委員会約638万円公務員待遇・高い専門性
児童相談所・都道府県庁約504万円行政機関・安定・福利厚生充実
訪問介護事業所約504万円1対1の専門性・責任の重さ反映
病院・医療機関(MSW)約450〜500万円医療連携スキルが評価される
福祉施設(一般相談員)約370〜420万円最も多い就労形態
学校教育関係(SSW)約306万円非常勤が多い・時給制のケースも

「給料が低い」は職場次第で大きく変わる

常勤の社会福祉士全体の平均年収は日本の全職種平均と同水準か若干上です。ただし「低い」と感じる最大の要因は職場選びにあります。

行政機関・医療機関は比較的高く、学校・一般福祉施設は低め。同じ資格でも年収が300万円台から600万円台まで幅があるため、転職時の職場選びが収入に直結します。資格手当(平均1〜3万円/月)を支給する職場も多く、複数資格を取得すると有利です。

現役社会福祉士が「辞めたい」と感じるタイミング

「続けたい」と感じやすい人

  • 福祉系学部・専門学校出身で学習内容が試験範囲と直結している
  • 精神保健福祉士など他の国家資格をすでに取得している
  • 介護福祉士として現場経験が豊富で制度への理解が深い
  • 20代・学生で学習習慣があり、専業で試験対策できた
  • 過去問中心で効率的に対策できた

「辞めたい」と感じやすい人

  • 異業種・一般大学出身で福祉の基礎知識がゼロから
  • 仕事・子育てとの両立で勉強時間の確保が困難
  • 苦手科目への対策が手薄になり足切りに引っかかった
  • 新カリキュラム2年目で出題の傾向が変化している
  • 法改正情報の収集が追いつかなかった

離職と継続の分かれ目は、しばしば「職場環境」と「自分のストレス対処法」にあります。精神的な負担が大きいことは事実ですが、職場や担当分野を変えることで大幅に改善されるケースも多く報告されています。

「辞めたい」と感じたときは、職種そのものをやめる前に職場・分野・働き方を変えるという選択肢を検討することをお勧めします。

それでも社会福祉士が選ばれる理由|やりがいと将来性

社会的需要は確実に拡大している

日本の高齢化率は2025年に約30%を超え、今後も上昇が続く見通しです。障害福祉サービスの利用者数も2021年4〜6月の約133万人から2025年4〜6月には約168万人に増加(厚生労働省データ)しており、福祉ニーズは拡大の一途です。

それに伴い、医療ソーシャルワーカーの有効求人倍率は3.26倍(2025年4月時点、厚生労働省job tag)と「売り手市場」の状態が続いています。

結論:「仕事がない」状況にはなりにくい資格

社会福祉士の登録者数は近年増加していますが、需要の増加がそれを上回っているため、就職先に困るケースはほとんどないのが現状です。スクールソーシャルワーカー・矯正施設・産業福祉など、活躍フィールドも年々広がっています。

AIに代替されにくい対人支援の専門職

社会福祉士の仕事の核心は「人と人との対話と信頼関係の構築」です。

多様な価値観を持つ利用者と向き合い、複雑な生活課題を解きほぐしていく仕事は、AI・テクノロジーが大きく進化しても代替しにくい領域です。技術革新の影響を受けにくい点で、長期的な安定性は高いといえます。

活躍できる職場の幅広さ

医療ソーシャルワーカー:病院・診療所で患者と家族の退院支援・社会復帰支援担当

行政機関・公務員
:福祉事務所・児童相談所・市区町村など。安定・高待遇の傾向

地域包括支援センター:高齢者の総合相談窓口。センター長へのキャリアパスも

スクールソーシャルワーカー:学校で子どもと家族の福祉的課題を支援。需要拡大中

企業・産業分野:従業員のメンタルヘルス・EAPカウンセラーとして活躍

司法・矯正施設:刑務所・少年院・保護観察所など。近年急速に需要増

キャリアアップとダブルライセンスの選択肢

スクロールできます
キャリアアップの方向性具体的な方法・資格期待できる変化
管理職・上位役職施設長・センター長・サービス管理責任者(サビ管)年収100〜150万円アップも
ダブルライセンス精神保健福祉士・ケアマネジャー・公認心理師専門性の幅拡大・資格手当加算
分野転換介護施設→医療機関MSW→地域包括センターなど年収・待遇の改善・経験の多様化
行政・公務員公務員試験合格+社会福祉士の組み合わせ安定・高待遇・福利厚生充実
独立・開業成年後見人受任・相談業務受託など裁量の拡大・収入の自由度向上

社会福祉士に向いてない?チェックリスト!

チェックリスト

向いている人の特徴

カテゴリーチェック項目
傾聴・共感力 相手の話を最後まで聞くのが得意
 言葉にしづらい感情を察することができる
 人の相談にのることが苦にならない
問題解決力 冷静に物事を整理・判断するのが得意
 トラブルが起きても落ち着いて対応できる
 複数の選択肢から最適解を探すのが好き
使命感・貢献意欲 人の役に立つことに喜びを感じる
 感謝されることがモチベーションになる
 困っている人を見ると放っておけない
ストレス耐性・自己管理 多少の理不尽なことがあっても冷静に対処できる
 自分なりのストレス解消法を持っている
 仕事とプライベートの切り替えが得意
連携・チームワーク 立場の違う人とも円滑にコミュニケーションが取れる
 相手の意見を尊重しながら自分の意見も伝えられる
 チームで協力して成果を出すことが好き

向いていないと感じたときの選択肢

適性に不安を感じた場合も、社会福祉士として身につけたスキルは他分野で十分に活かせます。

スクロールできます
進路変更先活かせるスキル
心理職(公認心理師・臨床心理士など)傾聴力・相談支援スキル・面接技術
行政職(福祉行政・生活保護担当など)ケースワーク経験・制度理解・法律知識
一般企業(人事・労務・カスタマーサポートなど)対人対応能力・問題解決力・傾聴スキル
医療職(社会保険や医療事務との連携)医療・保険制度の知識・患者家族対応経験

「辞めたい」は職場・分野・働き方の見直しサインかもしれない

社会福祉士の仕事が合わないのか、それとも今の職場・職場環境が合わないのか——この2つは全く別の問題です。

燃え尽き症候群やストレスを感じたら、まず「転職」や「分野変更」を検討してみることをお勧めします。キャリアコンサルタントや福祉専門の転職エージェントに相談することも有効な手段です。

まとめ

「社会福祉士はやめとけ」と言われる理由には、給与水準・激務・精神的負担・キャリアの見通しにくさという現実の課題があります。これらを軽視することはできません。

一方で、令和6年度の最新データでは常勤社会福祉士の平均年収は約477万円と全職種平均並みか上回る水準にあり、職場選びによっては600万円超も可能です。

社会的需要は医療ソーシャルワーカーの求人倍率3.26倍が示すように確実に拡大しており、AIに代替されにくい対人専門職として将来性は明るいといえます。

大切なのは「やめとけ」という声を鵜呑みにするのではなく、自分の適性・価値観・キャリアゴールに照らし合わせて判断することです。

この記事を書いた人

石井淳のアバター 石井淳 サクラサービス幸営業所

所有資格:義肢装具士
大学院卒業後、義肢装具製作会社に入社。義肢装具士として義足、装具の適合・作成や病院の営業を東京都と石川県にて経験。退職後、他福祉用具事業所に入社し営業、組み立て・配送、事務業務を行い、3年の経験を経て所長として1年間活動。退社後はサクラサービス幸営業所に入社。

目次